さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第107回 やっぱりベランダいらないし2階水回りはおススメ

歩兵です。

新居での生活も慣れてきました。歩兵宅は間取りに非常にこだわり、その点は今のところかなり満足しています。旗竿地で間口狭め、建物をつくるのに色々と難しい部分があったのですが、そこは藤島建設さんが頑張って対応してくれました(いちおう聞いてみたI条工務店は「クレーンが入れないのでうちでは作れない」、Hベルハウスはモジュールが合わなくて希望とかけ離れたプランになる、ということでした)。

間取りの特徴は以前の記事でも書いた通り、2階に水回りがあるということです。洗濯機・乾燥機と室内干しスペース・家事カウンターと収納を一体化した家事室、そして家事室と連結させた独立脱衣所・お風呂・独立洗面室・ファミリークロゼットを設けました。ファミリークロゼットは6畳弱の広さがあり、更衣室を兼ねています。

間取りプラン集などを見ても1階リビングで2階水回りという実例は非常に少なく、大丈夫かなと不安だったのですが、実際にはそこまでコストアップしませんでした。お風呂の水を抜いたら真下の部屋に排水音が聞こえてくるとか、その程度のことはありますが気になるほどではありません。お風呂も2階だと外が気にならず落ち着いて入れます。

室内干しは慣れるともう外干しに戻れません。時間や天気を気にせず干せますし防犯面でも安心です。外干しだと帰宅してすぐ取り込まなければならず、子どものお迎えや食事の準備などと並行してやるのは大変ですが、そんなストレスから解放されます。何より干す・取り込むのにいちいち外に出なくてよいので楽です。高気密住宅で換気はフィルターごしに行うため、花粉やPM2.5、アレルギーなどの心配も無用です。もはや外干しに何のメリットがあるのかわからないくらいです。室内干しする家事室とクロゼット・脱衣所を直結させたので洗濯→干すor乾燥機→収納がその場で完結するという究極の家事ラク動線を実現しました。ということで、洗濯物の室内干しは21世紀のスタンダードだと思います。

室内干しだと乾かないのでは?と思われるかもしれませんが、高気密高断熱住宅では問題なく乾きます。洗濯物が乾くのは太陽光にあたるからではなく、衣類の水分が空気中に移動するからです。空気に含むことができる水分量は空気の温度によって変わります。気温が低いと多くの水分を含むことができないため、なかなか水分が蒸発せず衣類が乾きません。太陽光が当たると日射熱によって衣類の周りが暖められ、水分が蒸発しやすくなるだけのことです。ということで、室内干しのポイントは室温のコントロールにあります。空調のない北向きの寒い脱衣所に室内干ししても乾かないのは当たり前で、20℃以上の暖かい部屋に干しておけば十分乾きます(干した衣類の周りの水分を含んだ空気を移動させるため、エアコンの風が当たるようにしたり、サーキュレータを併用すると乾きが早くなります)。高気密高断熱住宅は局所暖房ではなく、家じゅうを24時間快適な温度に保つことができるので、室内干しでも問題ないのです(歩兵は家事室にエアコンを設置しています)。夏場は湿度が高くなるので単に干しただけだと乾きにくくなりますが、除湿乾燥機を使えば全く問題ありません。部屋の快適な湿度を保つためにも除湿器は必要です。それから、歩兵は洗濯機の水栓に給湯をつけました。最近では温水を作る機能をもった洗濯機も出ていますが高価で、ヒーターを使うための電気代がかさみます。新築するのであれば最初から給湯管を洗濯機につけるべきです。30℃くらいのぬるま湯で洗うと汚れもよく落ちますし、冬場でも衣類が冷たくならないので室内干しでしっかり乾きます。新築時ならコストも抑えられます。これは絶対におススメです。

外干しをしないわけですのでベランダも不要です。ベランダを作るのも防水等の施工でコストがかかるし、必然的に引き違いの掃き出し窓を設置することになり気密性断熱性の点でも不利な条件が増えます。唯一デメリットと感じるのは、2階に搬入口がないため大型家具を2階に入れたいときに難しい場合があるかもしれないということと、火災などの非常時の脱出口が1階に限られるということかもしれません。歩兵宅はIHで火元もないので1階LDKでの火災発生リスクは極めて低いと思っているのと、藤島建設さんの金物工法(さらに構造計算を行い耐震設計を確保)では大地震で家そのものが倒壊する可能性もゼロに近いと考え、ほとんど気にしませんでした。搬入も引っ越し屋さんの尽力により何とかなりました(大物家具が2階に入るか心配はしましたが、入れる予定の家具のサイズを測って設計段階で確認はしていました)。ベランダ作ればよかったな、と思った瞬間はこの2カ月で一度もありません

乾太くんも非常に便利な設備であり、歩兵は入れてよかったと思っているのですが、しっかり考えれば室内干しだけでも問題なく対応はできます。オール電化を考えているのであれば乾太くんを断念してもいいかもしれません。現状、乾太くんの設置のためには気密断熱を犠牲にしなければならずオール電化自体のメリットを加えると本当に乾太くんが必要かどうかはよく考えてみてもよいでしょう。ガス管の引き込みにも乾太くんの本体や設置工事にも結構なお金がかかりますし、貫通部がかなり増えるのでオール電化のほうがC値も良く出ると思います。

続きはまた。あんにょん。