さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第132回 高気密高断熱住宅と光熱費(9/4追記)

歩兵です。

なかなか更新できておりませんが、ご覧いただきありがとうございます。今回は高気密高断熱住宅に関心をお持ちの方が気になるであろう光熱費の話を書きます。

しばしば、高気密高断熱によって光熱費が大幅に削減されるため、建築費が多少コストアップしてもトータルコストは得である、という説を耳にします。

そこで、実際に歩兵邸はどうなったのか?光熱費の変化について紹介したいと思います。

【比較条件】

以前の住宅:築30年のへーベルハウス(戸建)定期借家で賃借していました。もともとはオーナーさんが注文住宅として建築したものだと思われます。ガスキッチン・給湯。総床面積115㎡くらいの一般的な2階建て4LDKです。空調は個別エアコン3台とガスファンヒーター。24時間換気設置なし。

現在の住宅:藤島建設さん。2階建てで間取りは2LDK+SS、総床面積は120㎡+小屋裏15㎡くらい。IHキッチン・ガス給湯と乾太くん設置。空調は個別エアコン5台(うち3台は前居より移設)。第一種熱交換換気。

夏冬それぞれ、引越し前(2021年7・8月と2022年1・2月)と引っ越し後(2023年1・2月と2023年7・8月)を比較します。また、ガスキッチン→IHへの変更などもあるのでガスと電気をそれぞれ比較します。料金プランは変わっていません。家族構成も同じですし生活スタイルもだいたい変わらないので、純粋に建物の違いによる光熱費の変化を見ることができると思います。電気は50A契約です。

 

【電気】

夏場

2021年7月 376kWh 10962円
2021年8月 558kWh 16552円

 ↓

2023年7月 487kWh 15053円
2023年8月 580kWh 17312円

冬場

2022年1月 913kWh 29849円
2022年2月 879kWh 29830円

 ↓
2023年1月 780kWh 29893円
2023年2月 712kWh 22246円

【ガス】

夏場

2021年7月 23㎥ 3845円
2021年8月 20㎥ 3451円

 ↓

2023年7月 24㎥ 4512円
2023年8月 14㎥ 2857円

冬場

2022年1月 73㎥ 10956円
2022年2月 51㎥ 8422円

2023年1月 52㎥ 11421円
2023年2月 46㎥ 9287円

 

ということでいかがでしょうか?料金単価が異なるので、使用量で比較がよいかと思います。厳密には検針日の違いによる使用日数が若干違いますけれども、アレ、案外変わってないんじゃないか?と思われましたでしょうか。

歩兵も確かにビックリするほど省エネ!とは思っていませんでしたが、夏場なんかむしろ電気の使用量が増えていますので、皆さんが期待したような結果ではないかもしれません。しかし冬場については明確に電気・ガスの使用量が減っていることが見てとれると思います。

ここで歩兵は申し上げておきたいのですが、電気・ガスの使用量はあまり変わっていなくても、家の快適性は圧倒的に改善しています。圧倒的とかいうレベルじゃないくらい違います。夏場は家中どこに行っても涼しい。猛暑の日でも家に帰ってくればひんやり!です。冬場は家中どこに行っても暖かい。もうお風呂で凍えることなどありません。いつでも裸足で過ごせるのでスリッパいらずです。以前の家では、夏場はうだるような暑さでエアコンは焼け石に水。冬場は寒くて凍えて毎日のお風呂がつらくて仕方ない。ということですので、トータルコストは変わらず、快適性が爆上がりし、ストレスがなくなったというのが非常に大きいわけです。

さらに乾太くんの存在は欠かせません。ほぼ毎日乾太くんは稼働しており、1日数回運転することすらあります。乾太くんを入れてもガス代が大幅に上がるということもないようで、ガスファンヒーターやガスキッチンが不要になった分むしろガス使用量は減っています。

電気の使用量があまり減らないのはIHの影響もありますが、食洗器が結構電気を使うのではないかと思っています。

トータルで、生活の質は大変上がっており、光熱費のコストは変わらないか使用量が減っているということで、歩兵としては満足しています。

高性能住宅特化型の工務店では藤島建設さんよりかなり高性能の住宅(たとえばC値0.1とか、UA値0.3とか)を作るところもあるかと思うのですが、当然そのぶん高コストです。歩兵もいろいろ比較しましたが、どこまでコストをかけて性能を追求するかは難しい問題です。ただ、上記の検証から推測するに、めちゃくちゃコストをかけて性能を追求しても光熱費がそこまで下がるとも思われず、また歩兵邸のスペック(UA=0.45、C=0.45)でも十分快適であって、総合的にみればコスパのよい選択であったと思っています。

続きはまた。あんにょん。

【9/4追記】電気代のことですが新居は24H第一種熱交換換気×2台が稼働していることもあるかもしれません。また、新居は南北に長い建物で、南側に隣家があるため冬季の日射熱取得がほぼありません。おそらくですけど、パッシブ設計を意識して、日当たりのよい土地で少し東西に長い建物にして、南側に大きな窓を作る(軒を伸ばして夏場は日射遮蔽を行う)と冬季の暖房費も大幅に削減できるのではないかという気もします。なにぶんさいたま市は土地が安くなく、歩兵も金額的に出せる範囲で最良の土地を買ったと思まいますが、日当たりや土地の形状等については妥協を強いられる部分はありました。お金がある方は、ぜひよい土地をお求めになり、パッシブ設計なおうちを作ってください。