さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第133回 ウッドファイバーの未来

歩兵です。

まだ書きたいことがないわけではないのですが忙しいもので更新頻度が落ちてしまいました。ブログ見ていただきありがとうございます。

さて今回はウッドファイバーの話です。

当ブログでも何度か取り上げておりますし歩兵が藤島建設さんに自邸の建築を依頼した割と重要な要素でもあったのがウッドファイバー断熱材です。

ウッドファイバーには様々な長所があり、実際に住んでみてそれを実感してもおります。ただ、日本においてはあまり普及しておらず、ドイツからの輸入品のほか、北海道苫小牧にあるウッドファイバー社が国内唯一の生産工場として知られていました。藤島建設さんのウッドファイバーも自社の森で育てたカラマツを使って苫小牧で生産されていたと聞いています。

それで、たまたま目にした記事で知ったのですが、昨年10月をもってウッドファイバー社がウッドファイバーの生産を終了していました

記事を引用します。

日本での木質繊維断熱材は前身の株式会社木の繊維時代から同社が唯一のメーカーとして孤軍奮闘し、啓蒙と普及に取り組んできた。
現在、供給されている主な木質繊維断熱材は、イケダコーポレーション(大阪府)がドイツのシュタイコ社輸入代理店としてフレックス、デュオドライ、吹き込み式のゼルの3種類を、ジャーマンハウス(埼玉県)がドイツのグーテックス社輸入代理店としてECOボードの名称で屋根、壁、床用及び充填用(ソフテック)を取り扱っている。
これらのドイツ勢がウッドファイバー製造終了後の代替需要を獲得できるのかは微妙で、急激な円安進行も影響して輸入コスト高となっており、むしろ木質繊維断熱材全体の日本における市場性を後退させる公算が強い。これまでも木質繊維断熱材の主たるユーザーは環境面で差別化を図る工務店、建築家がほとんどで、草の根的に少しずつ需要を開拓していった経緯がある。

ということで、ヨーロッパでは主流のウッドファイバー断熱材ですが、日本では市場から消えてしまうのではないか……と心配です。しばらく在庫はあるようなのですが、ウッドファイバーの新規製造ができないとすれば、藤島建設さんは今後どうするのでしょうか。

エコで環境にやさしいというだけでなく、断熱性や吸音性といった性能も非常に優れており、施工性もよく、劣化の心配も少ない、ウッドファイバーの利点は少なくありません。今後何とかして製造再開、普及が進むといいなと思っています。

続きはまた。あんにょん。