さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第108回 換気の実際

歩兵です。

今回は換気についてです。何度か書いてますがパナソニック製の第一種全熱交換型換気システムを1階・2階それぞれに設置しています。先日フィルター清掃のランプがついたのでお手入れをしてみました。小さい虫が少しフィルターに入っていました。お手入れ自体はそれほど面倒なものではありません。熱交換については季節が春ということもあり、その効果がどれくらいなのか正直まだわかりません。

換気計画についてはかなり考えていろいろ悩みました。何回か打ち合わせを重ねて今の形になったのですが、よかったと思うことがいくつかあります。

まず、小屋裏換気についてです。小屋裏に排気口をつけて、2階から吹き抜けを通じて小屋裏に空気の流れができるようにしています。これで小屋裏の空気もこもることはなく、しっかり換気されていると感じます。

また、ウォークインクローゼットも換気計画に入れています。階段下収納にも通気口をつけ、ドア下アンダーカットと2カ所の出入り口で空気が流れるようになっています。閉じた収納部屋でも空気のこもりがなく快適です。換気の図面を引いているのはパナソニックの技術者なのか藤島建設さんなのかわからないのですが、施主が何も言わないとクローゼットや納戸は換気なしになります。絶対換気の対象に入れたほうがよいです。

トイレは当初局所換気の提案だったのですが、一種換気の対象に入れてもらいました。ドア下アンダーカットから給気、天井から排気の流れです。熱交換時にニオイも交換されてしまうのでは?と思う人もいるかもしれませんし、歩兵もちょっとだけ心配したのですが、結果的にはまったく気になりません。トイレに脱臭機能もついてますし、仮に多少ニオイがあったとしても給気はフロア全体に拡散するわけですからほとんど無視できるレベルなのだと思います。

また脱衣室も局所換気ではなく、第一種換気のエリアに入っています。換気システムには「自動」「標準」「弱」のモードがあり、いつも「弱」で運転しているのですが、思ったよりずっとしっかり換気されていて、お風呂のドアを開けておけばお風呂の換気扇をまわさなくても翌朝にはカラっと乾いています。これが一番高気密住宅を実感したところかもしれません。お風呂には一応局所換気もついていますが全然使っていません(使うとむしろ計画された換気の妨害になってしまって有害な気さえします)。

トイレやお風呂で局所換気を使わないことのメリットは何かというと、単純に熱損失が減り、家じゅうの室温を均一に近づけることができるということです。また、トイレに局所換気用の換気扇をつけるとその分が断熱欠損になりますし気密性も損ないます。いいことはありません

ということで、高気密住宅ではできるだけ全館をしっかり換気し、局所換気を使わない(レンジフードは同時給排式とする。お風呂も同時給排式がよいのでは?)ことをお勧めしたいと思います。

一方で、もう少し工夫すればよかったと思うのは玄関土間収納の換気です。玄関に住むわけじゃなし、ということで玄関は狭めですし換気エリアにも入れなかったのですが、行き止まりの形になっている土間収納は室内側と通気するガラリを作って常時換気ができるようにすればよかったです。土間にはレインコートを干したりするアイアンバーを設置したのですが、空気がこもってしまうため乾きにくく、また靴など収納物のニオイも気になります。

ちなみに基礎断熱なので床下も換気対象です。床下には排気口があり、室内側の隙間から空気を吸っていくことになっているようです。

続きはまた。あんにょん。