さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第85回 工務店探しで不安に思うこと

歩兵です。

このブログを作った動機の一つが「工務店探し」で迷った経験について書き残しておこうということでした。注文住宅を作ってくれるハウスメーカー工務店は無数にあり、どこに相談・依頼すればよいか簡単には決められません。知り合いの紹介やツテなどで決める方もいて、それはそれで安心感やメリットもあるでしょうが、そうすると微妙なしがらみがあって言いたいことが言えなかったり、満足のいかない家づくりになってしまうような気がします。

資料請求一つにしても面倒で手間もかかりますので、そこで簡単にハウスメーカーを比較するべくスーモカウンターなどを利用する方も多いのだと思います。ただ、一括請求サービスを利用すると、結果的にかなり高くつくはずですコスパ大好きな平成世代である歩兵は、無駄なお金を極力使いたくないのです。

そうすると、注文住宅に対して自分が求めるもの(デザインだったり、内装だったり、性能だったり人それぞれでしょう)を明確にして、そのニーズに的確に応えてくれそうな工務店を地道に一つひとつ探していくしかありません。

ハウスメーカーにせよ工務店にせよそれぞれ特徴があり、得意分野があります。歩兵も工務店探しをしていて、会社によって価格帯やスタンスはもちろん、使用している木材や断熱材、得意な住設メーカーなど千差万別で、いかに「自分の求めるもの」と一致する工務店を探すのが大変かを思い知りました。そもそも注文住宅の施主は家づくりの素人であって、多くは一生に一度、はじめての家づくりにチャレンジするわけです。高性能住宅に関心を持った歩兵も、最初は換気の第一種と第三種の違いも知らず、UA値やC値の意味も知りませんでした。足元が暖かい住宅を作る方法についても、床暖房をつければいいという単純な考えしか頭になかったのです。一生に一度、人生最大のお買い物ですから一生懸命勉強しても、工務店と契約するまでに素人が家づくりを完全に理解し、工務店を正しく評価するのは不可能だと思います。そうすると、結局のところ自分の求めるニーズに対して「特徴が明確な工務店」を選ぶのが賢明だということになります。

飲食店で例えてみるとこういうことです。人によって食べたいものはそれぞれでしょうが、うなぎが大好きな人がいたとして、「とにかく美味しいうな重が食べたい」と考えているとします。うな重を出してくれる店はそれこそたくさんあり、何ならスーパーでかば焼を買ってくれば自宅で作ることも難しくありません。牛丼屋やファミレスにもうな丼・うな重はありますし、街の食堂でも出しているところはあります。しかし、「とにかく美味しいうな重が食べたい」人ならうなぎ専門店の暖簾をくぐるはずです。なんでもあるファミレスや、スピードと値段重視の牛丼屋よりも、「美味しいうな重」を出すことに特化した店に入ったほうが確実に希望をかなえられると考えるからです。

ハウスメーカー工務店も同じことで、たとえば「高性能住宅」を求めるのであれば、その分野に特化した会社と契約すれば確実だと考えるわけです。高級住宅も作れますがローコスト住宅も作れますよ、RCも木造もやってますよ、モダンも和風も平屋も三階建ても何でもできますよ、というファミレスみたいな会社だと、自分のニーズをきちんと伝えられないと、求めているものを提供してもらえるかどうかが不安になってしまいます。

ですので、工務店側から見ると、間口を広くしてターゲットを増やす戦略が正しいかというと、必ずしもそうではないような気がします。消費者的には、強みや特長、できること・得意なことを明確にして他社と差別化してもらうことで、不安なく選べるようになるからです。

ついでに言うと、ハウスメーカー工務店の営業さんは当然自社のPRは積極的にしてくれますが、他社との比較はしてくれません。他社をディスると印象が悪くなるからかもしれませんが、そもそも他社の技術や仕様について知らないケースも多いように思います(自分の勤務先の広報に置き換えてみても、競合他社の特長はむしろ消費者のほうがよく知っていると感じます)。ネット上の「ハウスメーカーランキング」等の比較サイトもあまりあてにならず、結局のところ施主がちゃんと勉強するしかないのだと思います。

続きはまた。あんにょん。