さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第118回 高気密住宅とレンジフード

歩兵です。

住み始めてしばらくして、時々玄関ドアが重くなる現象が発生していることに気づきました。室内が負圧になり、玄関ドアが内側に引っ張られているようです。どうやら、キッチンでIHヒーターを使うと起きるらしいこともわかりました。試しに検証してみたのですが、10分ほどレンジフードの換気扇を動かすと、玄関ドアはかなり重たくなり、子どもの力では開閉できないくらいになります。以前にも書いたように歩兵宅は同時給排型のレンジフードを設置しているので、排気に対して給気が十分働いていないということだと思われます。

そこで藤島建設さんに連絡してみると、点検に来ていただけることになりました。実際に換気扇を動かしてしばらく待ち、ドアを開閉すると明らかに重くなる(室内が相当な負圧になる)ことを確認していただき、レンジフードの動作に問題がないかをチェックしてもらいました。

そこで分かったことは、レンジフードは特に問題なく施工されており、排気も給気もされているが、給気量がそもそも排気に対して少ないということです。

おそらく設計上の給気量がそれほど多くなく、風量強めで機械排気したときに十分に給気されないということで、それが「仕様」なのだろうということです。

歩兵宅はクリナップのレンジフードですが、機械排気に対して、給気は連動する電動シャッターが開閉することによる自然給気になるようです。そうすると室内側の負圧に対して、給気口の大きさによって給気量が決まるはずですが、おそらく給気口自体がそれほど大きくないのではないかと思われます。

パナソニックのホームページによると、「相当隙間面積140㎠以上」を想定しているとあり、同時給排式といっても、レンジフードの給気だけでなく家じゅうの隙間からの給気もセットで考えられているようです。延床面積100㎡の一般的な家ならC値=1.4より大きい家ということになります。クリナップの製品のスペックはわかりませんが、パナソニックのものと同等だとすると、歩兵宅はC値=0.45ですので隙間からの給気も少なく、室内側が負圧になるわけです。

高気密住宅では、同時給排式のレンジフードを設置すれば、ドアが開きづらいとか隙間風が入るという問題を解決できると言われていますが、気密性がきわめて高い住宅では問題が残ってしまうわけです。キッチンメーカーによる「仕様」というのなら致し方ありませんし、乾太くんと一緒に設置したような電動給気扇を別途わざわざ設置するのも気密・断熱性に影響を与えそうなので、そういうものだと割り切ってしまうしかないのかもしれません。

藤島建設さんからクリナップに公式見解を聞いてもらえるようです。おそらく「仕様です」ということなのでしょうが、一応返事があったら報告したいと思います。

続きはまた。あんにょん。

【追記】

そういえば一条工務店のことを思い出しました。一条工務店も高気密で一種換気を採用しているわけですが、キッチンは同時給排ではなく、差圧式給気口を採用していると読んだ記憶があります。一条施主のブログでも、差圧式給気口では給気量が不足するので同時給排にすべきだと書いてあるものがあったような気がします。これは推測ですが、同時給排であっても給気量が不足するのは変わりないので、コストバランスとか、メンテナンス性とか、そういったものを諸々考えて一条では差圧式給気口を使っているのではないかと今は思います。