さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第105回 藤島建設さんに家づくりを頼んでよかったと思うこと

歩兵です。

家づくりを通してみて、改めて藤島建設さんに頼んでよかったと思うことがあるので書いておきます。特にハウスメーカー選び・工務店探しの段階で念頭に置くとよいと思うことです。

それは大工さんのことです。家づくりをしてみて改めて実感しましたが、家づくりの大半は大工さんによる手作業で進められます。図面に落とし込まれたいろいろな情報をミリ単位で正確に具現化するわけで、工場でプレカットされるといっても微調整は現場の大工さんの技術に左右されるところが大きいと思います。

家づくりを勉強してみて初めて知りましたが、家づくりには様々な工法がありますし、たとえば断熱材一つとってみても多種多様です。それぞれに施工方法が異なります。細かいことを言い出すときりがなく、「その工務店の採用している構造・施工法」について熟練している大工さん・職人さんが施工するかどうかは非常に重要なことだと思います。

その点、全国展開している大手ハウスメーカーの場合、基本的に「自社で大工さんをかかえる」ことをしておらず、その地域の下請け工務店に施工を投げることになります。これではどうしても施工の質が落ちてしまうでしょう。そもそも、いわゆる「腕のいい大工さん」は自前で多くの仕事を抱えるような(優良な)工務店に抱え込まれているでしょうから、下請けの仕事中心の工務店にいい大工はいないというのも説得力を感じます。また、下請け工務店でもある程度の品質を保証できるよう工場での工程を増やしているハウスメーカーも多いようですが、工場での加工も限界があるでしょうし、「現場で微調整」のような技術はやはり熟練の職人でなければできないことだと思います。

工務店側からすれば、よい仕事をしようとするなら自社の理念・コンセプト、工法・技術について熟練した大工さんを育てるところからしなければならないはずです。そうすると、簡単に営業エリアを広げることはできません。遠くで工事をしようと思えば、その地域に大工さんが住んでいなければできないからです。

藤島建設さんは、「何かあったときにすぐ駆けつけるため」「熟知している土地でそこに合った建物を提案するため」として施工エリアをさいたま市川口市周辺に限定しているのですが、それと同等以上に、「熟練の自社大工さんによる施工を行うため」に施工エリアを限定することの必要性を感じます。

今回歩兵の家を作って下さった大工さんは非常に丁寧な仕事ぶりで、大工さんの成績ともいえる中間気密検査でもC値=0.17という結果でした(数字ではっきりわかるので納得感があります)。あまり広くない家なので、間取りやいろいろな造作のサイズ等は結構こだわったのですが、いろいろとタイトな工期を間に合わせながらも、ミリ単位の精密な家づくりを全うして下さいました。どこをとっても本当に正確で、DIYを少しやったことがある方はわかるでしょうが、本当に感嘆すべきものです。

「自社大工」にこだわり、営業エリアを限定しているということは、おそらく優良な・信頼できる工務店選びの一つの基準になるのではないかと思います。

ちなみに性能にこだわる一条工務店は設計の自由度と引き換えに規格化を厳しくして工場で大部分を作り、「グループ会社(一条工務店専門の下請け)」による施工として品質を高めているようです。

続きはまた。あんにょん。