さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第69回 基礎断熱・床断熱とパッキンの話

歩兵です。

住宅性能に関心がある方は床下の断熱方式についても気になっていると思います。おおよそ、基礎に通気口を設けて床下で断熱する床断熱と、基礎の外周で断熱する基礎断熱に分けられます(基礎断熱は、さらに基礎外断熱と基礎内断熱に分類されます)。

基礎断熱の大きなメリットは気密性を高めやすいことです。床断熱だと床面全体を気密化する必要がありますが、柱や給排水管など多数の貫通部があり、隙間を塞ぐのは容易ではないようです。また、大引(1階の床を支える梁)が熱橋となり、床下の冷気を伝えるため床面が寒くなりがちです。

一方、基礎断熱の場合はコンクリートの気密性が高いため、土台とコンクリートの間をぐるっと一周密閉してしまえば気密を取ることができます。床下には外気を入れず室内空間と一体になります。

高気密高断熱住宅を作っている工務店では基礎断熱を採用していることが多いようですが、一条工務店スウェーデンハウスは床断熱です(それでも高気密で作るのですからすごいですね)。

床断熱の場合、通気パッキンを基礎と土台の間に敷き込みます。これにより基礎と土台の間を全周通気させることができ、従来の風窓方式と比べて床下の空気のよどみがなくなり、床下をドライに保てるようになります。また、パッキンには基礎天端の不陸(平らでないところ)調整のはたらきもあります。

一方、基礎断熱の場合は基礎断熱用の気密パッキンがあり、パッキンについた発泡ゴムの上に土台が乗ることで気密を取るようになっています。

藤島建設さんの高気密高断熱仕様住宅は基礎断熱方式なのですが、先日現場に行ってみると気密パッキンではなく普通の通気パッキンが施工されていました。基礎断熱ですから、基礎外周部で気密を取る必要があり、床下に通気させる必要はありません(通気させてはいけません)。にもかかわらず、気密パッキンではなく通気用のパッキンが施工されていることを不思議に思い、現場監督さんに尋ねてみると、通気用のパッキンを使うが、内側でテープを張って気密を取るということでした。

気密パッキンを使ったほうが施工が簡単で性能も出しやすいのではないかと思うのですが、必ずしもそういうわけでもないようです。確かに、基礎と土台をしっかり絶縁して、基礎のコンクリートから出る水分を土台に伝えないようにする効果は高そうです。

気密パッキンを使う場合との比較についてはもう少し詳しく聞いてみるつもりです。どんな工法を採用するのか施主が指定するものでもありませんが、自分の家のことなのでできるだけ詳しく知りたいとは思っています。藤島建設さんは気密測定をしっかり行っているので、建物の気密性を疎かにすることはないと信じています。

続きはまた。あんにょん。