さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第115回 1カ月間温度と湿度を測ってみました

歩兵です。

タイトルの通りです。住み心地を客観的に評価するため、温度と湿度を測定してみました。使用したのはbluetooth式の温湿度計で、毎分温度と湿度を記録し、その変化をアプリで確認できるものです。1個1800円弱で、4つ購入し、①屋外、②1階LDK、③2階ホール、④床下の4カ所に設置しました。①は機能門柱の裏側で、日射や雨が当たらない場所としました。②はLDKほぼ中央の壁、③はリビング階段を上がったところ(エアコンなし)、④は②の真下あたりで基礎コンクリート上に置きました。7月12日からの1カ月間の記録をエクセルでグラフにしています。

まず温度のほうです。

温度計

青い線が①屋外、オレンジが②リビング、グレーが③2階ホール、黄色が④床下です。横軸の目盛りがありませんが日時の推移を表していて、左端が7月12日、右端が8月11日です。

屋外は要するに外気温ですが、22℃から46℃まで上がり下がりしていることが分かります。さいたま市の最高気温は39℃くらいまで上がった日もありましたが、設置場所(機能門柱)が駐車場コンクリート上にあり、風通しもそれほど良くないため、輻射熱等でそれ以上の気温を記録したのではないかと思われます。

2階ホールはエアコンがありません。2階には家事室、主寝室、子ども室の3つの個別エアコンがあり、それぞれの部屋を使うときに間欠運転しています。また2階ホールは小屋裏収納に続く吹き抜けで、天井が高くなっています(天井に設置したサーキュレーターを常時まわしています)。

1階LDKもエアコンを26~27℃に設定して運転していますが、基本的には間欠運転で、朝出勤時にはオフにして帰宅時か帰宅前に(wifi接続なので自宅外から操作できます)オンにするという運用としています。

1階・2階にそれぞれ第一種熱交換換気があり、24時間自動運転です(以前は「弱」にしていましたが、現在は「自動」に設定しています)。

グラフをご覧いただければわかると思うのですが、外気温の変化に対し、屋内の温度変化が非常に緩やかになっています。外出時に冷房を切っても、外気の影響が少ないため室内の温度が高くなりません。外気が35℃を超える日でも、朝家を出るときリビング室温26℃だったのが、帰宅時28℃くらいです。負荷が小さいので日中も冷房つけっぱなしにしてもよいのでしょうが、これであれば帰宅してエアコンオンでもすぐ快適な温度になりますし、おそらく節電になると思われます。

また歩兵もあまり予想していなかったのですが、床下の温度が驚くほど安定しています。基礎断熱ですから床下は室内空間で、リビング床下に断熱材もなければ気密処理もしていません。したがってある程度温度変化もあると思っていたのですが、グラフをみてわかる通り外気やリビング温度の変化にかかわらず、1カ月間24~25℃でほぼ一定しています。基礎内には日射が一切届きませんのでその影響は受けず、内側に断熱材が施工されているため外気温の影響も小さく、影響を受ける地温は安定しているため、このような測定結果になったのではないかと想像はしています。

次に湿度変化です。

湿度計

青が屋外の湿度、オレンジがリビング、グレーが2階ホール、黄色が床下です。屋外は気温の変化により相対湿度が大きく変化していることがわかります。リビングは温度変化が少ないため屋外に比べると湿度変化も緩やかです。2階ホールもリビング同様で、それぞれ55~75%の間を推移しているようすがうかがえます。湿度70%を超えるとやはり蒸し蒸しした体感もあり、時々除湿器を運転させたりした日もあります。除湿器を運転させると湿度は下がるのですが、運転を止めると数時間で湿度はもとに戻る印象です。

ある程度予想はしていたことですが、床下の湿度が非常に高くなっており、90%前後でほぼ一定であることに注目できます。湿度が高い理由は基礎コンクリートから多量の水分が蒸発するためです。基礎断熱の場合、新築後の床下の湿気は避けることができず、そのため換気や除湿を検討すべきという見方もあります。歩兵宅では床下にダクトにつながった排気口があり、1種換気により床下換気をしていることになっているのですが、床上からの給気口がないため配管等の貫通部や床材の隙間から給気しているはずです。また、ダクト径がそれほど大きくないことや排気口も1か所しかないこと、基礎内は人通口もあり通気パッキンも使われていますが入り組んだ形をしており、空気のよどみが起きている可能性もありそうです。湿度が高いのは仕方ないとして、うまく基礎内の空気を動かしてしっかり換気を働かせる方法を考えたほうがよいのかもしれません。

上記の通り夏場はとりあえず快適に過ごせているのですが、床下のカビ対策のことや、冬場暖かく過ごすための工夫について今後検討していきたいと思っています。

続きはまた。あんにょん。