さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第57回 後悔ポイントになるかもしれない②

歩兵です。

後悔ポイントになるかもしれない、というよりは、いまだに「これでよかったのかな」と迷っているというほうが正しい気がします。住み始めてからも、別の選択肢にした場合の住み心地は分からないからです。できれば宿泊体験などで色々な仕様の住宅の住み心地を体感してみたかったのですが、小さい子どもがいるとなかなか難しく、できませんでした。

ということで何の話かというと空調です。

歩兵が新築にあたって最も重要だと思っているのは住まいの快適性です。冬に暖かく、夏に涼しく過ごせることで、端的にいえば家じゅうの温度が年間を通じて適度に保たれていることです。

現在住んでいる築27年の賃貸戸建は(鉄骨系なのもあって)断熱性・気密性が低く、冬場はアルミサッシ単層ガラスの大きな窓からのコールドドラフトで足元が激寒になります。結露もひどく、カビ対策が欠かせません。エアコン暖房に加え、ガスファンヒーターやオイルヒーターなどあらゆる暖房器具を総動員し、それでもしのぎきれない寒さに震えております。戸建はとにかく暑さ寒さ対策が重要だと思い知らされました。

ですので床暖房やいろいろな空調方式を検討しましたが、最終的には高気密高断熱を追求した家を建ててエアコン空調とするのが最適解であろうというところに行きつきました。ということで新築計画は基本的にエアコン個別空調を予定しています。居室の内外で温度差が生じると不快ですから、基本的にはホールやウォークインクロゼット等も含め家全体を24時間空調することを考えています。

藤島建設さんにはゼンカンという家庭用エアコンとダクト・ファンを使った全館空調の商品があり、これを採用することも少し考えました。ただ、個別空調の場合と比較して80~100万円くらいの価格アップになること、空調室を設けるため間取りに制約が出るだろうと思われたこと、ダクトのメンテナンス性が気になったことから、あまり積極的には検討しませんでした(もちろん打合せでは家の快適性にこだわりたいことは強調したのですが、特にゼンカンを勧められることもなかったです。藤島建設さん的にあまり推してないのでしょうか…)。

そこで、1階・2階のホールにそれぞれ家庭用エアコンを設置し、各居室にエアパスファンをつけて対流を作り、フロア全体を1台で空調することを考えました。歩兵の間取り計画は廊下らしい廊下がなく、1階はリビングを中心に玄関と書斎がダイレクトにつながり、リビング階段で上がった2階はマルチパーパスホールと各居室・家事室が隣接する作りになっています。フロア1台の熱交換型ダクト換気ですので、各居室にはそれなりに冬暖かい空気・夏涼しい空気がダクトを通じて給気されることになりますし、高気密高断熱住宅であれば外気や漏気の影響を受けにくいため、フロアの中心部にエアコンが1台あれば、それで十分全体を空調できるのではないかと思ったのです。

しかし、藤島建設さんの見解では、ホールにエアコンを設置して居室にエアパスファンをつけても、フルダクト型熱交換換気システムを動かしても、空調を行き届かせ室温を調整することは難しいのではないかということでした。気密断熱の数値が出てもそれが体感としてどの程度になるかや、計画している間取りで空気がどう流れるかは素人ではなかなか判断が難しく、最終的には藤島建設さんの提案に従って各居室(1階リビング・書斎、2階主寝室・子ども室・家事室)の個別エアコンを設置することにしたわけです。

寝室は6畳で、子ども部屋もクロゼット部分を含めて5.5畳の広さしかなく、2.2kwのエアコンでもオーバースペックであろうと思われることと、就寝中にエアコンの風が当たることが嫌なので、できれば別の選択肢がないか考えたりもしました。マルチエアコン(ココタス)を使うことも検討したのですが、ダクトスペースで2階の天井が下がることやクリーニング代を含めたランニングコストの高さが気になり断念しました。

藤島建設さんの場合、気密性を確保するためエアコンは自社施工として下さいます。それもあって6畳用でもエアコン1台設置するだけで20万円近い金額増になりますし、そこそこ大きい筐体が部屋の壁から出っ張ってくることになるので悩む部分もありましたが、居室にエアコンをつけなくて後悔するよりつけて後悔する可能性のほうが低いと判断しました。

実際には2階の家事室のエアコンだけ24時間運転し、居室のドアを開けておけば快適であるかもしれないし、寝室のエアコンをつけてもほとんど無風で済み、就寝中に気になることもないかもしれません。

ただ、やっぱりゼンカン検討してもよかったかな、とか、根本的なところから考え直して各フロア1台ずつのエアコンで空調がまかなえるようにもっと開放的な間取りを考えてもよかったかな、とか西側の窓のことをもう少し検討してもよかったかなとか、色々迷うところが残りました。いつまでも先送りできないので、限られた時間のなかで精いっぱい頑張って考えた結果ではありますが、これでよかったと思えるかどうかは実際住み始めてみないと分からなそうです。

最近ネットでZ空調の宣伝をよく見ます。検討しなかったのでコストなど分かりませんが、仕様を見る限りおそらく高気密高断熱住宅であれば実際にかなり快適なんだろうと思います。また、涼温な家も本を読んで惹かれましたがコストが高く、選択できませんでした。ハウスメーカーの全館空調もいろいろと調べましたが全体的にコストが高いですね。結局、お金さえあれば何でも解決なのかもしれません。

高気密高断熱住宅の施主ブログを読んでも皆さん空調の選択には迷われているようです。結局は依頼した工務店さんがベストだと考えるものを信頼するしかないわけですので、工務店さんも研究した成果をしっかり情報発信して下さると施主側の不安が解消されるような気がします。

続きはまた。あんにょん。