さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第50回 APW330防火窓のη値

歩兵です。

ブログを書き始めて50日連続で更新できました。Googleなどの検索でも表示されるようになりましたし、ブログ村に登録したことでアクセス数も増えております。ありがとうございます。家づくりは考えることが多すぎて、50回書いてもまだ書くことはたくさん残っているのですが、これからは少し更新頻度を落としてチョイチョイ書くようにしたいと思います(埼玉県もコロナ禍が深刻になり仕事への影響が出てきました…。ウッドショックもそうですが本当に今は色々なことがしんどい時期ですね)。

さて今日はAPW330防火窓のη値について書きます。以前にも書いた通り歩兵の新築計画ではAPW330を使うことになっています。樹脂窓ですがスペーサーはアルミです。樹脂スペーサーのほうが性能は良く、高気密高断熱界隈では樹脂スペーサーが推奨されていますが、藤島建設さんの標準だとアルミスペーサーになるようです(変えてくれといえば変えてくれるでしょうが、お値段分の体感が変わるかは分かりません追記あり)。η値とは日射取得係数のことで、日射の入りやすさを表します。η値の平均がηA値で、2021年から省エネ基準適合の説明義務制度がスタートしているため、これから建築される方は、自宅のUA値とともにηA値についても建築士から説明を受けることになります。

複層ガラスの製品だとLow-E(金属膜)が室内側についているものが「断熱型(日射取得型)」、外側についているものが「遮熱型(日射遮蔽型)」といわれているのですが、APW330防火窓には断熱型しかありません。裏表の違いなのだから両方ラインナップすれば良さそうなのですが、ニーズがないのでしょうか…。ただ、YKKのカタログによりますと、「ガラス中央部の日射熱取得率が0.49以下のもの」を「日射遮蔽型」と呼んでおり、Low-Eが内側についている日射取得タイプのものでも「日射遮蔽型」という分類になるようです。

そしてη値についてもガラスの色や空気層の厚みなどでスペックが変わっていくのですが、省エネ基準適合の住宅性能評価の際に「開口部の日射熱取得率」の計算に用いる値は「樹脂建具・Low-E複層ガラス・日射遮蔽型」の場合細かいスペックの違いにかかわらず、すべて「0.29」とするようです。カタログをしっかり調べてみて初めて知ったのですが、結構などんぶり勘定ですね。

歩兵もいろいろな工務店ハウスメーカーの話をききましたが、日射取得/遮蔽についてしっかり考えてくれる設計士さんは少ないと感じました。温暖地とはいえ、冷房期(3か月くらい)より暖房期(半年くらい)のほうが長いわけですし、エアコンも暖房負荷のほうが大きいので、冬季の日射取得をどうするか考えることは重要だと思います。一方で、夏場に蒸し風呂にならないためには、庇やアウターシェードなどによる日射遮蔽を行うことも必要です。窓の選択だけでなく、これらの設計についても専門的な知識と具体的な計算が必要で、素人が指図してできるものではありません。快適な家づくりに力を入れ、真剣に設計を考えて下さる工務店を探すことが重要かと思います。

続きはまた。あんにょん。

※22/1/31追記 どうも防火窓だとアルミスペーサー仕様になるようです。