さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第40回 持ち家か賃貸か

歩兵です。

持ち家がいいか賃貸がいいか、ライフスタイルによって決まるものと思います。どちらにもメリットとデメリットがあるからです。持ち家は資産といっても、建物は築後25年もすれば価値はなくなります。土地も、首都圏の駅近などよほどよい立地でなければ価値は下落するでしょう。今般の人口減少社会において空き家が増加しつづけるのは確実で、住宅の需要は減っていくからです。賃貸は住んでいる限り家賃を払い続ける必要がありますし、高齢になると借りにくくなります。

一方で、持ち家のメリットは何よりハイグレードで自由な暮らしができることだと思います。マンションなら、分譲仕様と賃貸仕様では造りが異なります。歩兵は低層の賃貸マンションに長く暮らしておりましたが、上下階の音はもちろん、隣家の話し声や生活音まで筒抜けで、お湯張りした記憶もないのに「お風呂が沸きました」という機械音声が聞こえて不思議に思っていたらお隣さんだった、ということもありました。新築の分譲マンションならさすがにそのようなことはないと思います。また、戸建の賃貸はあまり多くありません。希望のエリアで戸建に住みたければ、どうしても持ち家を考えることになるでしょう。

賃貸のメリットはフレキシブルなことです。結婚するか(できるか)どうか、子どもが何人生まれるか、人生には予測が難しいことが多いのです。転勤が多い職場に勤めている方はなかなか持ち家の購入には踏み切れないでしょう。転職をすることもあるかもしれません。歩兵が最初に就職したのは横浜市内の職場でした。横浜の街や住環境はかなり気に入っていたのですが、機会があって埼玉県内の現在の職場に移ることになりました。もし横浜で家を買っていたら、転職の足かせになったかもしれません(それでも総合的に考えると家を売るなりして転職したと思いますが…)。

ただ、一般的には30代も半ばくらいになると転職するチャンスもほとんどなくなり、結婚するかしないかや、子どもの人数なども決まってくることが多いでしょう。そうすると、そのタイミングで一戸建てやマンションをローンで購入するパターンが多いと思われます。

歩兵の勤め先は基本的に転勤がありません(絶対ないとは言い切れませんが、あったとしても人事交流で1年くらいどこかに行くとかだと思います)。職場が移転する可能性もなさそうです。配偶者も同様で、今後歩兵夫婦にとってさらによい条件の職場に移ることも難しいでしょうから、おそらく現在住んでいる地域に住み続けることになると思います(歩兵と配偶者は勤務先が反対方向で非常に遠く、中間地点のさいたまに住むほか選択肢がありません)。また、現代の日本社会において多忙な共働き夫婦が第二子、第三子と子どもを育てるのはよほどの覚悟と両親等のサポートがないと難しいと言わざるを得ず、子どもをさらに増やすこともないと考えています。

そうすると定年退職までのライフプランは確定的で、賃貸に住み続けるメリットがあまりありません。仮に家賃を15万円とすると更新料を含め20年で3750万円かかります。賃貸にそれだけ払うなら、同じお金でずっとハイグレードな建物を買ったほうがよいと思います。ただ、経済的なメリットがあるかはそう単純な話でもありません。不動産会社、住宅会社の多くは「家賃と同じ負担で家が買えますよ!」なんて宣伝していたりしますが、かなりいい加減なものが多いと思います(売り手側はとにかく売りたいわけですから、あの手この手で消費者の決断を促そうとします。セールストークのすべてが不誠実とは言いませんが、冷静になって考えてみることが必要です)

賃貸に住み続けた場合のコストの計算は難しくないですが、家を買った場合のコストの計算は複雑です。固定資産税や修繕費(屋根や外壁のメンテナンス、水回りの交換など、持ち家はお金がかかります…)も必要ですし、土地の資産価値はなかなか読めません。30年後に値上がりしそうな土地ならよいのですが、資産性がありそうなターミナル駅周辺の土地は高すぎて買えません。ローンを組む場合その費用の計算も必要です。変動金利はリスクもあります。

経済的な比較のみで住宅購入に踏み切る人もあまりいないでしょうが、大損したくないのも人情でしょう。持ち家としても、マンション、中古住宅(+リノベ)、一戸建てと選択肢もあります。一生に一度のお買い物ですので、よくよく考えて悔いのないよう進めることが重要であると思います。歩兵も何年も熟慮した末、住宅購入の決断をしました。

続きはまた。あんにょん。