さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第47回 土地の買い方

歩兵です。

土地を買うのと、スーパーでバナナ1本買うのとでは話が異なります。バナナも品種や大きさ、鮮度などに応じて値段がつけられ、買い手はその価格に納得すれば購入することになります。同じバナナでもお店によって値段が異なるため、より安いバナナを探して複数のスーパーをめぐり歩くこともあるかもしれません。一方、土地は一点物です。同じ土地は一つとしてなく、その土地をいくらで買うのが妥当かというのは非常に判断が難しいところだと思います。

とはいえ、生涯最大の買い物になる住宅用地ですから、妥当な金額で買いたい(できればお得に買いたい)というのが人情というものです。そのために必要なことは相場を知ることです。どのような条件の土地が、いくらで成約しているのかを知っていれば、自分が買おうとしている土地の適切な価格を判断する助けになるでしょう。

国土交通省の土地情報システムで不動産の成約価格を知ることができ、ある程度は参考になります。あとは、実際にネットなどに出ている土地情報をこまめにチェックすることでしょう。一定期間売れない土地は価格改定し、かなり値下げとなることも多いです。また、ネットに出ている販売価格と、実際の成約価格は異なる場合もあります。特に長期間売れなかった土地であれば、買い手の指値で(値引きされて)売れるということもあると思います。

参考までに、住宅用地であれば間口7mになると単価が上がる傾向にあります。民法の規定では隣地境界線から外壁まで50cm後退させなければならないのですが、尺モジュールで間口6マスの家(芯々で5460mm)の家を建てるには7m弱が必要になるからです。もう少し狭くても何とかなるかもしれませんが、付加断熱などはまず無理だと思います。狭小地では間口5マス、4マスの家も少なくありませんが、どうしても間取りが難しくなります。

また宅地の価格は前面道路の幅にもかなり左右されるようです。幅4mの2項道路に面しているような土地だと、区画整理された幅広の道路に面したような土地よりもずっと安くなります。車を持たないならそんなに気にならないかもしれませんが…。

歩兵は売主さんに希望価格を伝え(指値し)、その金額で購入したのですが、交渉がなかったわけではありません。売主さんとしては高く売れるなら高く売りたいわけですから、すんなりいかないのも当たり前です。

ただ、指値の金額が妥当であり、売主側にとって損にならない(これ以上待っても、より高く売れる可能性はそれほど高くない、この金額で今売れるなら売ってしまったほうがいい)と判断できるのであれば合意は可能です。

また、交渉にあたって歩兵が重要だと思うことはもう一つあります。それは、売主さんに「この人に売っても大丈夫、むしろ、ぜひこの人に売りたい」と判断してもらえるようにするということです。売主は近隣に住んでいるということも多いでしょう。長くその土地に根付いて暮らしてきた方かもしれません。変な人に売ってしまって、そこに住まわれてしまえば、ご近所さんに対して迷惑をかけるかもしれない。また、土地は高額取引ですから、契約によるトラブルを避けることも重要です。そう考えると、売主としては「この買い手はまともな人かどうか」もそれなりの関心ごとになるはずです。一般的には不動産仲介業者を通じて指値することが多く、売主と直接交渉するというのはレアケースでしょうが、いずれにせよペルソナ・ノン・グラータとみなされると上手くいかないでしょう。

スーパーでバナナを買うのに価格交渉する人はまずいないと思います。日頃慣れないので難しいところもありますが、まずは良識ある振る舞いを意識することが、良い条件の土地をお得に買う心得ではないかと思います。

続きはまた。あんにょん。