さいたま市で藤島建設さんと高気密高断熱住宅を作る!

家づくりの備忘録 2022.2竣工 HEAT20G2(Ⅵ地域UA=0.45)・C=0.45 連絡先は「このブログについて」を見て下さい。

第59回 地鎮祭

歩兵です。

地鎮祭しますか?土地の神様をお祀りして工事の無事を願う儀式です。高校の社会科の授業で、「津地鎮祭訴訟」という事件を習ったのを思い出す方もおられると思います。行政機関が公共施設を建てる際に地鎮祭を行った場合、憲法政教分離原則に反するかどうかが争われました。最高裁まで争われ、目的効果基準という考え方が示された事件です。裁判では地鎮祭憲法上禁止される宗教的行事にはあたらず、世俗的なものにすぎない、と判断されましたが、それにしても神主さんを呼んで神道の儀式を行うわけですから、宗教色を帯びたものに間違いありません。

歩兵の配偶者はキリスト教会に所属するクリスチャンですので、神道方式による地鎮祭を行うことはなじまず、もし行うのであれば牧師の先生による起工式を行うことを希望していました(ネットで見ると讃美歌を歌ったり聖書を土地に埋めたりするらしいです)。藤島建設さんにお尋ねすると、やってもやらなくてもどちらでもよいということでしたので、「やらない」ことにしました。工事の方への影響もないとのこと。

地鎮祭をやらない、というと抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。ハウスメーカー巡りの際に目安となる資金計画のお話をすることもあったのですが、その際にも当たり前のように「地鎮祭費用:〇万円」のような項目があり、基本的には「やる」ことが普通なのだと思います。歩兵の職場でも少し前に新しい建物を新築したのですが、普段は何の信仰もないのに紅白のテントを立てて大々的に地鎮祭をやっていましたし、先述の最高裁判例でも「世俗的行事」と認定されてしまうほど日常生活に溶け込んでいるともいえます。しかし、日ごろから神社の神様を信じているわけでもないのに、「一生に一回の記念だし、やっておこうか」くらいの気持ちでやるのはどうなのかなという気がします。工事関係者の方が気分よくお仕事にあたれるようにという効果もあるでしょうし、地鎮祭の意味がないとは申しませんが、「やらない」という選択がもっと普通になってもよいと思うわけです。

続きはまた。あんにょん。